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建物・歴史探訪・プチぐるめ…21
2022.11.18 やまぜんホームズ本社建設管理部の井上です。
今回は過日お邪魔した建物探訪です。
滋賀県犬上郡豊郷町に1937(昭和12)年に建設された豊郷小学校
現在は隣接地に新校舎(2004年)が建てられ、旧校舎の教室は子育て支援センターや
町立図書館としても開放されています。
白亜の校舎、当時は、“東洋一の教育の殿堂”といわれました。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計による学校ですが、
現・丸紅という会社の当時の専務 古川鉄治郎氏が私財を投げ打って建てられました。
地域の子供たちのために作られた学校
階段の緩やかさであったり、コーナーの面取り、講堂のスロープ
おもいやり感 満載の学校です。
その中でも有名なのが、「うさぎとかめ」の装飾(真ちゅう製)です。
建物中央あたりは3階建てになっており、当然のごとく階段があります。
この階段の手摺に施されてます。
なぜ、うさぎとかめが?
このうさぎとかめ、3階までの手摺上でかけっこしてます。
これはイソップ寓話に登場するうさぎとかめのお話そのものです。
豊郷小学校のシンボルを作ろうとヴォーリズ氏から提案された
古川氏の頭には尋常小学校を卒業するときに恩師から言われた言葉が浮かんだそうです。
「誰も見ていないところでも努力し、ゆっくりでもいいから前へ進んで行きなさい」
幼少期の古川氏の境遇からうまれたものだそうです。
そんな想いで階段の手すりをみていくとよく理解できます。
はじめ(1階)はうさぎとかめが並んでます。
途中(踊り場)ではうさぎがひとやすみしてます。
最上階には外の景色を眺めるかめが君臨してます。
この話をきくまでは単に建物とうさぎをみてみたいだけでしたが
実際に現地で触れてみて、納得いきました。
余談ですが、4コマ漫画作品「けいおん!」に興味のある方!
小学校を正面にみて左手側に位置する建物、酬徳(しゅうとく)記念館(旧図書館)
こちらへ行くことをオススメします。
きっと、聖地なんですね!
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