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網入りガラスの割れ
2014.08.11 カスタマーだより先日、お客様からガラスにヒビが入ってしまったとガラス交換のご依頼を受けました。
東側の陽の良く当たる場所で何もぶつけた記憶がないのにっと
おっしゃっていましたので網入りガラスの特徴を調べてみました。
■網入板ガラスとは?
ガラスの内部に金網が入っているガラスを「網入板ガラス」といいます。
この網入板ガラスは一般の板ガラスと比較して、ガラスが割れたときの脱落(飛散)防止性に優れています。
このため、主に防火地域の窓や天窓に多く使用されています。
ところが物がぶつかったりしないのに、あるいはいつの間にかガラスにひびが入っている場合があります。これは網入板ガラスが金網が入っているからといって必ずしも強いというわけではなく、むしろそのために温度などの影響を受けやすい性質となっているからです。
温度による影響については、ガラスは一般的に膨張しないものと思われていますが、実は金属と同様に熱によって膨張する性質を持っています。
ところが、直射日光を受ける部分と窓の中に隠れている部分で温度差が生じるので熱膨張にも差が生じます。
この熱膨張の差によるひずみが、本来そのガラスが持っている「強度」を超えた場合、ひび割れが生じます。これを「熱割れ」といいます。
めったに起きないことですが、一般の板ガラスにも生じることがあります。
特に、網入板ガラスは熱割れが生じやすくなります。それは、もともと金網が封入されているため、切断時にガラスの切り口にきずが生じやすく、均一な切断面になりにくいので、一般の板ガラスに比べてガラス周辺部の強度がおよそ半分しかないからです。
網入板ガラスの熱割れは必ず起きる現象ではありませんが、下記のような温度や熱の影響を更に受けるような環境では、熱割れがより起こりやすくなりますので、極力、注意してください。
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ガラスに熱反射フィルムや紙(ポスターなど)を貼ったり、塗料などを塗っている。 | |
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冷暖房の空気が直接ガラス面に当たっている。室内に熱だまりが発生している。 | |
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カーテンやブラインドがガラス面に密着している。 | |
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長時間、樹木や建物、その他がガラス面に不均一な部分的な影を作る。(ガラス面に温度差が発生する) |
カスタマーセンター 水谷
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